2013年11月24日日曜日

アルパカと乳搾り体験

 この週末は、キト日本人授業補習校の校外学習に参加してきました!1泊2日の校外学習、日本の学校と違うのは、計画・下見・当日の司会、すべて保護者の皆様がやってくださるということ、そして家族みんな参加します。私は、一応講師として参加し、一応引率ということになっていますが、仲良し家族旅行についてきちゃった・・・みたいな2日間で、目いっぱい楽しんでしまいました。

 まず向かったのが、コトパクシ国立公園。ここは、行くのは2回目。コトパクシ山は、世界最高の活火山です。今回は、山には上らず、湖を見たあとは博物館でお勉強。50年前と今では、氷河の面積も、植物の様子も全く違うことに衝撃を受けました。地球温暖化の影響がくっきりと。

この日のコトパクシ山。近くで全景を見たいという願いは、この日も叶わず。
左が50年前の、右が今のコトパクシ山。氷河の面積、植物の様子が全然違います。

 その後は、今夜泊まるホテルへ。ホテルといっても、周りは何もない田舎で、農場があるので、乳搾り体験ができるホテルです。着いてすぐ、アルパカがお出迎え。近くで見ると、黒目がうるうるしてて、メロメロです・・・。最初はおびえていたアルパカさんたちですが、縄を持って散歩をしたりするうちに慣れてきたのか、私たちが行く方についてきました。人懐っこくてかわいいやつだなぁ。

「写真撮って」と言わんばかりのこのポーズ。

近づいても、意外とおとなしい。

アップで見ると、うるうる黒目がたまりません。
そして、楽しみにしていた生まれて初めての乳搾り。まずは、ヤギ。お兄さんが見本を見せてくれました。おとなしくしていることにまずびっくり。教わった通りに搾ってみると・・・勢いよくシャーっと出てきました!搾りたてのヤギのお乳は、あったかくて、こくがあっておいしかった♪

思ったよりおとなしいヤギ。

 次は、牛。蹴られないように気を付けて・・・。ヤギより大きいけど、コツはさっきつかんだので、問題なく搾ることができました。

牛は大きいのでちょっと怖いけど・・・たくさん搾れました。

 次の日は、工場見学。乳製品工場へ行きました。最初に、エプロン、帽子、マスクをするのはもちろんなんだけど、手も洗わずに工場に入ったのには、びっくり!見学コースがあるわけではないので、触ろうと思えば触りたい放題なんだけど!さらに驚いたのは、ほとんどの工程が機械化されているんだけど、飲むヨーグルトを容器に詰めるのは、手作業でした。つまり、その人の感覚なので、多少ばらつきますね。買うときは、よーく比べないとね!さらにさらに、お土産にコーンフレーク付きのヨーグルトをもらったのですが、製造年月日をよーく見ると、明日の日付!そうか、エクアドルの製造年月日って、出荷した日じゃなくって、お店に並んだ日なのか!勉強になりました。

朝、うーっすらと見えたコトパクシ山。

この乳製品工場を見学しました。が、写真撮影禁止のため、写真はなしです。
 その後は、私の大好きな電車。エクアドルの交通手段は、車、バス。電車は観光列車しかありません。任期中に全路線制覇を目指しているのですが、近いせいでなかなか行かなかった、マチャチ~ボリチェに乗車。

マチャチ駅。こじんまりしてます。

ホットチョコレート、おいしかった。

列車が到着すると、演奏が始まります。今はリハーサル中。
キトからの列車が到着。

 ボリチェに到着後、お昼ごはん。すると、サッカーをしている中にリャマが乱入!でも、いつものことなのか、気にすることなくプレイは続きます。

何もなかったかのようにプレイを続ける地元男性たち。
  自然と農業を満喫した、校外学習でした。父兄の皆様、ありがとうございました!

2013年11月9日土曜日

酔っぱらい祭り「ママ・ネグラ」

 ママ・ネグラというお祭りに行ってきました。ママ・ネグラは、毎年この時期にラタクンガという街で行われる、盛大なお祭りです。去年は、そのお祭りの存在を知ったときには、もう過ぎていて、来年は絶対に行くぞ!と決め、今回も2ヶ月前からホテルを予約してました。

 ママ・ネグラは、直訳すると、「黒い母」。見に行くのは、地元の人たちによるパレードなのですが、これが、酔っぱらいが多いことで有名。特に外国人は目立つので、パレードしている人たちにお酒を飲まされることになるそう。どんなお祭りなんだろう??

 ネットで事前に調べたところ、パレードの始まりは朝9時。でも、ものすごい人出だろうから、早く席を取らないと、ということで、金曜夜に前泊し、当日は朝7時にホテルを出発。パレード・ルートに到着したところ、まだガラガラでした。座席は、白いプラスチックの椅子を並べて売っている人から買ったり、または椅子自体を売っている人から買ったりしてゲットします。でも、席を外すと、売った人もそれを忘れて、違う人にまた売ってしまい、喧嘩になることもあるそう。私たちが椅子を買ったおばちゃんは、

 「私は、木曜日からここに椅子を並べて、夜は子どもとここで寝てるのよ。」

と話していました。せっかく早く来たんだし、このおばちゃんから、最前列の座席を5ドルで買いました。

 8時を過ぎたあたりから、だんだん人が増えてきて・・・ついに10時過ぎ、ロケット花火の音とともに、パレードがやってきました。

 バンド演奏あり、エクアドル各地のインディヘナの踊りあり、賑やかで楽しいパレードです。

ビルヘン・デ・ラ・メルセド
ラタクンガの守護神だそう。下にあるのは、コトパクシ山。
各連に、バンドがいます。レベル高い!
背負っているのは、豚の丸焼き。重いので、交代で。

後ろから見ると、豚の周りにクイ(モルモット)、ウサギの丸焼き、お酒、エクアドルの旗。

こうやって、パンツをチラ見せしてくれます。
おじさんたち、うれしそう。

ヒラヒラ回るスカートがとっても鮮やか。

お花を持って。


ベルトを持って、くるくる回ります。
壁のようになって、踊ります。

 きれいな衣装とダンスに見とれていたら、顔を白く塗った人たちと目があい、こちらに近づいて来て、数人に取り囲まれ、パレードに連れて行かれました。

「チンボラソ~、コトパクシ~、トゥングラウワ~、アンティサナ~」

 と、エクアドルの山々の名前を唱え、最後に口に含んだ酒を霧のように吹きかけられます!リンピアール(お清め)だそうです。これを、私はなぜか3回も指名を受けました。影でも見えてたかな。
リンピアール中。
最後に記念撮影。
パレードする人を見ていると、手にお酒のボトルを持っています。そして、私達を見ると、近づいてきて、お酒を飲まされます。NOという余地はありません!
お玉で飲まされることも。
その他、カゴからキャンディーを投げたり、小さいマスコットを配ったり、私の友達は、パレードの列の中に連れて行かれ、一緒に踊りました。観客参加型のお祭りです!早起きして、最前列ゲットして、よかった~!

 そして、その各連の合間に、ママ・ネグラの伝説の登場人物がいます。彼らは、事前に選ばれ、とても名誉なことだそう。
アンヘル・デ・ラ・エストレジャ(星の天使)
レイ・モロ(モロ王)
キャピタン(キャプテン)
今日の主役、ママ・ネグラ(黒い母)
右手に人形、左手には牛乳を持っています。
最後のママ・ネグラが登場したのは、午後3時近く。待ち時間約3時間、パレード約5時間、お昼ご飯も忘れて見入ってしまいました。長時間待つ価値があるパレードでした。

 最後におまけ。この日はとっても日差しが強い日でした。そしたら、こんなものを売ってるおばちゃんが!

 画期的だと思いませんか?これなら、手ぶらで楽しめる♫ディズニーランドや、運動会なんかで、どうでしょうか??

2013年11月2日土曜日

死者の日はお墓で食事会

 今日11月2日は死者の日。去年の死者の日は、3連休だったので、旅行中でした。今年は、キトにいて、キトの死者の日を体験することにしました。パパが、
「カルデロンの墓地は、インディヘナ(先住民)の人たちがお墓参りに来て、みんなで持ってきた食べ物を食べるんだよ。」
という興味深い情報をくれました。お墓で食事会!?よし、死者の日はお墓に行こう!

 カルデロンは、キトの北部にある地域です。私の家からは、バスで20分くらい。ずーっと前に、前のホストファミリーの親戚を訪ねて1度行ったことがあるきり。自力で行くのは初めてです。ここでも、バスで
「カルデロンのお墓に行きたいんだけど、どこで降りればいい?」
とたずねると、
「着いたら教えてあげるよ。」
と、親切なおじさんに助けられ、無事に到着です。

 お墓の前は大賑わい。お墓に飾る花輪や花束がたくさん売られています。
紫と銀色の花輪。
供花を売る女の子。
セメンテリオ(墓地)の入り口
お墓の中に入ると・・・たくさんの人で大賑わい。みんな、家族のお墓の前に集まっています。一見、インディヘナの人が多いようには見えないけど、よく見ると・・・ほんとだ!みんなでご飯食べてる!!
お墓は大賑わい。

きれいに飾られたお墓。
お墓で家族団欒。食べているのは、じゃがいもだったり、豆だったり、トウモロコシだったり。普段の食べ物です。
コラーダ・モラーダを飲んでいる人も!
さらに、お墓の前を見ると、グアグア・デ・パンやコラーダ・モラーダがお供えされています。これ、メスチソ(インディヘナとスペイン人の混血)たちはしないそうです。でも、インディヘナの人たちは、死者がこれを食べに来ると信じているそう。仏壇に食べ物をお供えする、日本の考え方と似てますね。なんだか、親近感がわきます。
パンとコラーダ・モラーダがお供えされています。カードもかわいい。

こっちはみかんまで。
お墓を見学したあとは、カルデロンを観光。ここは、マサパンという、粘土の人形が有名な街。小さくってかわいい!自分用にグアグア・デ・パンとハチドリのピアスと、おみやげ用に、インディヘナの人形を買いました。

もうすぐクリスマス!ってことで、「ナシミエント」というキリスト誕生の飾りが多かった。
これは、アフリカ系ですね。
エクアドル各地のインディヘナの人形。地域によって衣装が違うんです。

エクアドルのダンスに登場するディアブロ(悪魔)。
そして、チュロというタニシのような貝も売ってました。チュッと吸うと、中身がでてきます。レモン汁ですっぱくっておいしい。

 そして、コラーダ・モラーダ飲み納め!

 こんなことでもなかったら、近いのに来ることがなかった、カルデロン。なかなか魅力的な街でした!