キト郊外の小学校では、3年目の学生たちが、1年間先生として働いています。インターンのようなものです。そこで、9月からは2年目の学生がインターンをするので、6月末まで毎週火曜日、実習をしているのです。その様子を見学しに行ってきました。
今までも、キト市内の教育実習校は、学生の授業を見せてもらったり、私自身が授業をさせてもらったりして、何度か訪問してきました。キト市内の小学校は、どの教室も40人がひしめきあっていて、とってもにぎやかです。
「郊外の小学校は、市内の小学校とは全然違うのよ。」
と聞いていたので、楽しみにしていました。
キトから車を走らせること、約40分。今日の小学校に到着。でも、あれ?ここって幼稚園じゃないの?ってくらい、こじんまりした小学校です。
校舎と校庭。 2階に新しい教室を建設中。 |
複式学級で教える学生の授業を見てみると・・・まず初めに、片方の学年に課題のプリントを配ります。それに取り組んでいる間に、もう片方の学年に、今日の学習内容を説明し、取り組む課題を与えます。そして、彼らがその課題に取り組んでいる間に、もう片方の子ども達に「もうできた?」と声をかけ、答え合わせ・・・というように、先生が2つの学年をうまく行き来しながら、授業を進めていっています。すごいなぁ!先生も混乱してしまいそうなのに。
3・4年生の教室。 左側の3年生はプリントの問題を解いています。 右側の4年生の子どもが発表をしています。 |
5・6年生の教室。理科の授業。 左側が5年生。生き物の生態のお勉強。 右側が6年生。体の心臓の役割についてのお勉強。 背中合わせだけど、やっぱり何をしているのか気になる様子。 |
考えてみれば、私が今まで見学してきたのは、首都キトの中心部の学校。日本でいう、東京23区内の小学校みたいなものです。キトから、車で40分くらい行っただけで、こんなに違うなんて!でも、ここはまだ栄えているほうだとか。もっと遠くへ行くと、人間より家より、牛や馬の方が多いっていう地域もあるのだそう。そして、そういう地域では、複式学級が当たり前なんだそうです。にぎやかで騒々しい市内の学校とは違って、のんびりしていてアットホームな雰囲気です。
これから、毎週火曜日は、いろいろな小学校へ行くことになりそうです。今日行った小学校の校長先生は、
「今度うちの学校で授業してよ。」
と言ってくれました。複式は経験ないんだけど・・・と言ったら、1つの学年だけでいいから!とのこと。日程を調整して、ぜひやってみたいなぁ!
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