昨日今日と、学生達のために研究授業をしました。前に一度、先生達の研修会にて授業をしたのと、その事前にも1度授業をさせてもらったので、これで計4回エクアドルの子ども達に算数の授業をしたことになります。
計4回の授業を通して痛感したのは、授業をする上で、いかに子ども達との関係が大切かということです。なかなか授業がうまくいかない一番の原因は、もちろん言葉です。私の指示は一度じゃ理解してもらえないし、子ども達の意見を生かして授業を進めたくっても、子ども達の言ってることがよくわかんないし、本当にもどかしい!!
でも、次に大きな原因は、言葉以外で子ども達に私の意図をなかなかくみとってもらえないこと。毎日6時間も一緒に授業をしていたら、担任しているクラスの子ども達は、多少私の言葉が足りなくっても、私が望んでいることを感じとってくれるんです。でも、毎日授業をするわけではない、エクアドルの子ども達とは、それができません。1から10まで説明しなきゃいけないし、それでも不十分。だから、ものすごく時間がかかります。
日本で教員をしていた6年間、毎年研究授業をやりました。毎回緊張して、不安だったけど、なんとかなっていたのは、子ども達のおかげだったんだな。子どもたちに助けられていたんだなぁ。今しみじみ感じます。過去6年間の教え子たち全員に、お礼を言いたい気分です!!!!
前に、医療系の隊員とも話していたんだけど、現場を離れてもうすぐ1年、技術面は確実に落ちてます。1日中大きい声を出し続けたり、瞬間的に間違いを探しながらテストの丸つけをしたり、もうできなくなってるかもしれません。でも、毎日慌ただしく走り続けていた日々では気づけなかったことに、気づけることもあります。今日の気づきもそのひとつ。そして、私はやっぱり授業が好きなんだなぁ、つまりは、この仕事が好きなんだなぁってことにも、気づくことができました。日本で働いているより、時間の余裕がある分、今までの自分を見直すことができました。
「授業がなかなかうまくいかないなあ」
という私に、カルメンは、
「言葉はしょうがないわよ。それより私は、学生たちに授業のプロセスを見てもらいたいの。」
と言ってくれました。そりゃそうだ!言葉にハンデがあるんだから、日本でやるのと全く同じように授業が進められないのは当たり前。でも、エクアドルでの「先生が一方的にしゃべって、一部の子どもしか参加できない」授業じゃない授業のやり方を伝えていくのが私の役目。学生たちにわかってもらえるように頑張ります。
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