2013年6月12日水曜日

学生たちにイラッ!

 最近、また学生に授業をしています。エクアドルは、もうすぐ年度が終わります。授業は今月いっぱい。夏休みをはさんだ9月からは、学生たちは郊外の小学校へインターンに行ってしまうため、学校へは月に1度くらいしか来ません。なので、今まで授業を見たり教科書を見たりして、ここだけは教えたい!!というところに絞って、教材の紹介をしたり、教え方を伝えたりしています。

 第1週目は、面積の求め方の教材。前にもちらっと書きましたが、ここの教科書は、面積を求める公式のみ。どうしてその公式になるか、というプロセスまで教えられるようにと、ここ半年くらいちょくちょく作りためていた教材を、一気に学生たちに紹介しました。そして、来週までに同じものを作ってくるのが宿題です。もちろん、成績に含まれます。

面積はこうやって形を変えると求められるよ、という教材。
先輩隊員のアイディアを参考にして作りました。
学生たちも、なるほど!そうだったのか!という表情。うんうん、その目からウロコの気持ち、大事にしてね!とうれしくなったのですが・・・その後。教材の作り方を説明しているときです。あまりに大量にあるため、学生たちがホルヘ(同僚)に文句を言い始めました。

 「ホルヒート(ホルヘの愛称)~、こんなにたくさん1週間で作れないよー。」
 「この課題、グループでやっちゃだめ~??」
 「私たち、ほかの教科もたくさん課題があるのよ~。」

 まあね、気持ちはわかります。作ったのは私ですから、これがどんなに手間がかかって大変かは、身を持って知っているし、正直期限が1週間はきついだろう、って思うよ。でもね、

 「私がこの教材を作ったのは、あなたたちのため!エクアドルの子ども達のため!!エクアドルの算数教育の発展のため!!!私自身には、なんのメリットもないんだよ!!それなのに、そんなに文句言うんだったら、あなたたちには教えたくない!!」

 と、そこまでは言わなかったけど、私の説明をそっちのけに文句を言う学生がいたので、

 「もし、これ以上聞きたくないなら、私、帰ってもいい?」

 と真顔で言いました。まったく、私に対して失礼だとか思わないんだろうか。思わないんだろうなぁ。外見は私より大人っぽいけど、中身はまだまだ子どもなんだから。次回もまた文句を言い出したら、上に書いたこと全部言ってやる!!!

 グチばかり書いてしまいましたが、みんながみんな、こんな態度ではありません。真面目な学生もいます。教材を作ってわからないことがあると、オフィスまで来て質問しに来てくれたりします。たとえ成績の点数のためであったとしても、そういう学生がいると、救われる気分です。小学生を教えるのも大変だけど、大人を教えるのも大変です。

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