ここに来たらやりたかったことが、乗馬です。馬に乗って、ビルカバンバの山の中を歩くツアーが評判でした。だから、到着してすぐに、翌日の乗馬ツアーを予約しました。4時間で、滝を見に行くツアーです。
ところが当日朝。せっかく朝食バイキングなのに、ほとんど食べられない。。。フルーツをちょっと食べただけでした。そして、いまだ下痢です。前日からの体調不良、一晩たっぷり寝れば大丈夫だと思っていたのに・・・でも、せっかくツアー予約したし、4時間だけだし、乗馬なら馬が歩いてくれるから、大丈夫でしょ!と乗馬ツアーを決行することにしました。
その日は偶然にも、ツアー参加者は私だけ。ガイドさんを独り占めです。ここで生まれ育ったというガイドさんは、人懐っこい笑顔が印象的な素敵な人でした。
そしていざ、ツアースタート。馬に乗って、山の方へ向かいます。途中、ガイドさんが口笛を吹くと、馬がギャロップしだします!そうなると、一生懸命しがみつかなきゃいけません。あれ、思ったよりハードだぞ・・・。15分ほど進むと、山の入り口へ。ここからは、ちゃんとした道はありません。馬でないと登れないような、急で狭い道なき道。急な登りは、鞍をしっかりと握るんだよ、という注意を受けます。
川の中も、じゃぶじゃぶと進みます。 |
「ここ、人は住んでるの?」
と、ガイドさんにきくと
「この先にあるあの家に、男性が1人住んでいるよ。馬や牛の世話をしているんだ。でも、ガスも電気もここには来ていないけどね。」
そんなところだから、馬からみる景色は絶景です!
私を1日乗せてくれた、トレボルという馬。グラシアース! |
馬から見た山並み。 |
馬はここで食事&水飲み休憩。 |
この滝は、ビルカバンバの人たちにとっては、神聖な場所だそうで、私が体調が悪いから泳がないというと、ガイドさんは、服を脱いで滝を浴びに行きました。水浴びというより、お浄めに近い感じです。
小さいけど、きれいな滝でした。 |
「僕たちは、クイはほとんど食べないよ。」
とのこと!じゃあ、長寿の秘密は何?と尋ねると、
「水だよ。ビルカバンバの水は、国立公園から来るんだ。ビルカバンバの水道水は、そのまま飲めるんだよ。」
なるほど。確かに、ホテルにも水道水飲めますって書いてありました。「長寿の秘密はクイ」と紹介したのは、きっと、エクアドルではクイを食べるってことをアピールしたかっただけなんでしょう。さらに、この街では、100歳で生きるのは当たり前で、95歳でなくなったら、「まだ若いのに。」と言われるんだとか!!
そして、滝から馬へ戻るとき、急な坂を上らなくてはいけません。ここで、私の体力は限界に。ガイドさんに手を引っ張ってもらいながら、ゆっくり上っていきました。帰りも、馬に必死でつかまりながら進んでいったのですが、
「ごめん、ちょっと休憩していい?」
とガイドさんに声をかけ、馬を止めたところ、視界がぼやけ、めまいがしてきました。貧血です。でも、ここで気を失ったら落馬してしまう!!約5分くらい、そのまま回復するのをじーっと待ちます。なんとか視界はもとに戻ったけど、これ以上馬に乗るのは厳しい・・・。ガイドさんが、
「電話して、車で迎えに来てもらおうか?」
というので、お願いすることにしました。でも、まだ車が通る道まではしばらくあります。10分くらい、なんとか気力を振り絞り、馬にしがみついて、なんとか耐えます。
ホテルに着くと、すぐに吐き気が。午後から、マッサージをしてもらう予定だったのですが、翌日に延ばしてもらい、休憩することにしました。翌日も、マッサージ以外は、ベッドやハンモックでのんびり過ごしました。体調を崩してしまったのは残念ですが、空気がきれいなビルカバンバだったのは、不幸中の幸い、かな。すごくのんびりできるところだったので、体調がいい時にもう一度行きたい!
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