2013年8月8日木曜日

夏休み旅行記⑦ ~長寿の街ビルカバンバ~

 ついに!やってきました、ビルカバンバ。この街は、長寿の街として有名で、最近は日本のテレビ番組でも紹介されたそうですね。ここに旅したことのある隊員からも、のんびりできていいよ~との話を聞いていました。ずーっと行ってみたくって、今回の国内旅一人旅の最終目的地です。

 ここに来たらやりたかったことが、乗馬です。馬に乗って、ビルカバンバの山の中を歩くツアーが評判でした。だから、到着してすぐに、翌日の乗馬ツアーを予約しました。4時間で、滝を見に行くツアーです。

 ところが当日朝。せっかく朝食バイキングなのに、ほとんど食べられない。。。フルーツをちょっと食べただけでした。そして、いまだ下痢です。前日からの体調不良、一晩たっぷり寝れば大丈夫だと思っていたのに・・・でも、せっかくツアー予約したし、4時間だけだし、乗馬なら馬が歩いてくれるから、大丈夫でしょ!と乗馬ツアーを決行することにしました。

 その日は偶然にも、ツアー参加者は私だけ。ガイドさんを独り占めです。ここで生まれ育ったというガイドさんは、人懐っこい笑顔が印象的な素敵な人でした。

 そしていざ、ツアースタート。馬に乗って、山の方へ向かいます。途中、ガイドさんが口笛を吹くと、馬がギャロップしだします!そうなると、一生懸命しがみつかなきゃいけません。あれ、思ったよりハードだぞ・・・。15分ほど進むと、山の入り口へ。ここからは、ちゃんとした道はありません。馬でないと登れないような、急で狭い道なき道。急な登りは、鞍をしっかりと握るんだよ、という注意を受けます。
川の中も、じゃぶじゃぶと進みます。
そして、いよいよ山を登ります!予想以上にハードです。しっかりつかまっていないと、馬から落ちてしまいそう。どんどん進んでいくと、家が見当たりません。
 「ここ、人は住んでるの?」
と、ガイドさんにきくと
 「この先にあるあの家に、男性が1人住んでいるよ。馬や牛の世話をしているんだ。でも、ガスも電気もここには来ていないけどね。」
 そんなところだから、馬からみる景色は絶景です!
私を1日乗せてくれた、トレボルという馬。グラシアース!

馬から見た山並み。
そして、馬に乗ること、約1時間。ゴールに到着です。ここで、馬を休憩させ、川で水を飲ませ、草を食べさせている間に、私達は滝へ。急な坂を下りて、滝へ向かいました。
馬はここで食事&水飲み休憩。

 この滝は、ビルカバンバの人たちにとっては、神聖な場所だそうで、私が体調が悪いから泳がないというと、ガイドさんは、服を脱いで滝を浴びに行きました。水浴びというより、お浄めに近い感じです。
小さいけど、きれいな滝でした。
ここで、ガイドさんといろいろな話をしました。私が、以前日本のテレビ番組でビルカバンバが長寿の街として紹介されたこと、長寿の秘密はクイだと紹介されていたことを話すと、
 
 「僕たちは、クイはほとんど食べないよ。」
 
とのこと!じゃあ、長寿の秘密は何?と尋ねると、

 「水だよ。ビルカバンバの水は、国立公園から来るんだ。ビルカバンバの水道水は、そのまま飲めるんだよ。」

 なるほど。確かに、ホテルにも水道水飲めますって書いてありました。「長寿の秘密はクイ」と紹介したのは、きっと、エクアドルではクイを食べるってことをアピールしたかっただけなんでしょう。さらに、この街では、100歳で生きるのは当たり前で、95歳でなくなったら、「まだ若いのに。」と言われるんだとか!!

 そして、滝から馬へ戻るとき、急な坂を上らなくてはいけません。ここで、私の体力は限界に。ガイドさんに手を引っ張ってもらいながら、ゆっくり上っていきました。帰りも、馬に必死でつかまりながら進んでいったのですが、

 「ごめん、ちょっと休憩していい?」
とガイドさんに声をかけ、馬を止めたところ、視界がぼやけ、めまいがしてきました。貧血です。でも、ここで気を失ったら落馬してしまう!!約5分くらい、そのまま回復するのをじーっと待ちます。なんとか視界はもとに戻ったけど、これ以上馬に乗るのは厳しい・・・。ガイドさんが、

 「電話して、車で迎えに来てもらおうか?」
というので、お願いすることにしました。でも、まだ車が通る道まではしばらくあります。10分くらい、なんとか気力を振り絞り、馬にしがみついて、なんとか耐えます。

 ホテルに着くと、すぐに吐き気が。午後から、マッサージをしてもらう予定だったのですが、翌日に延ばしてもらい、休憩することにしました。翌日も、マッサージ以外は、ベッドやハンモックでのんびり過ごしました。体調を崩してしまったのは残念ですが、空気がきれいなビルカバンバだったのは、不幸中の幸い、かな。すごくのんびりできるところだったので、体調がいい時にもう一度行きたい!

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