このブログを始めるにあたって、まずは65日間の派遣前訓練を振り返っておこうと思います。
4/11~6/14まで、私は平成24年度1次隊「候補生」として、駒ヶ根青年海外協力隊訓練所(通称KTC)にいました。65日間の派遣前訓練を受けるためです。156名(シニア海外ボランティアも含む)が、一つ屋根の下、共同生活をしながらJICAボランティアになるための訓練を受けるのです。
青年海外協力隊になるための訓練とは・・・その3分の2が語学です。私の場合は、スペイン語。もちろん、訓練前は勉強したことなんてありませんでした。1日50分×5コマ、1クラス5人の少人数クラスで、みっちり勉強しました。授業はもちろん、夜寝る直前まで。毎日増えていく新しい単語、文法・・・頭が爆発しそうだったけど、とっても熱心なDuqueと、勤勉なクラスメイトに恵まれ、最高の環境で勉強することができました。
スペイン語の先生、Duque(デュケ)と。いつも陽気でかわいい先生です。
語学の授業の後は、いろいろな講座があります。雰囲気としては、大学の講義みたいな感じでしょうか。最初は基礎知識的な、「異文化理解」「世界の宗教」から始まり、訓練中盤をすぎると「感染症」「海外の交通安全対策」などなど、だんだん任国を身近に感じるようなものに変わっていきます。講義形式だけでなく、「ボランティアスピリット意見交換会」では、他のボランティア候補生と意見交流をして、今まで誰にも話したことのなかったような話をしたり、「生活技法講座」では、それぞれの得意分野を教え合ったり・・・毎日が普通の社会人生活をしていてはできないような体
験ばかり!
17時までの勉強(課業)が終わったら、消灯の23時までは基本的に自由時間。とはいっても、平日の門限は19時(土日は22時)、テレビもないので、やることは勉強しかありません!でも、体育館でスポーツしたり、けん玉を教えてもらったり、サルサを踊ったり・・・時々息抜きをしながら夜を過ごしていました。厳しいルールのある集団生活だったけど、それなりに楽しむことができるものです。
そして、6/11の最終試験に無事合格し、6/14に、正式に「青年海外協力隊員」となりました!
この65日間で学んだことは、語学や知識だけではありませんでした。自分の弱点とも向き合うことになりました。自分が意外と人見知りで、新しい人間関係にストレスを感じるということ。自分の弱点を知っておくことも、新しい生活を始める上で大切なことだと思います。任国でも、私はきっと初めは人間関係作りに戸惑うかもしれないけど、自分のペースでゆっくり築いていこうと思います。
そして、この厳しい訓練を乗り切れたのは、素晴らしい仲間たちのおかげ!自分より年下の新卒から、60代の大先輩まで、ユニークで個性的で、瞳がキラキラした人たちに出会えたこと、私の宝物になりました。 Muchas gracias, mis amigos!!
さて、出発まであと8日。お世話になった人にお別れを言って、表敬訪問して、荷造りして・・・忙しい日々が続きます!!