今日の午後は、緊急の会議がありました。カルメンが招集したものです。
なぜかというと、今教育実習に行っている学生が困っているというのです。学生たちは、毎週火曜日に、キト市内の教育実習校へ行って、授業をしています。そのため、事前に指導案を作って、担当の先生に見てもらうのですが、
「こんなの難しくてできない。」
「私はこの方法よくわからないから、勝手にやって。」
と言われてしまうのだそうです。そして、それは担当の先生による評価にもつながるわけなので、学生たちは困っているのだそうです。
今実習中の学生たちは、私とカルメンが9月から、新しい算数の指導法を教えてきた学生たちです。もちろん、まだまだ未熟だけど、私たちが教えたやり方でなんとか指導案を作り、授業をしようとしています。だけど、指導するのは、今までのエクアドルの教え方で何十年も教員をしてきた先生達です。
学生たちが新しいことをしようとする、それを理解してもらいたい、ということでこれまで計3回、教育実習校の先生達を集めて、研修会を行ってきました。今までブログにも書いた通り、参加した先生達は、
「この教材、すばらしいわね!」
「とっても勉強になったわ。」
と言って、帰っていきました。でも実際のところは、よくわからない、こんなの無理って思っていた人たちが多かったということです!!まあ、薄々そんな気はしていたけどね。
そもそも、全ての教員が変わってくれるとは、私もカルメンも期待していません。だけど、せっかく新しいことを学んで実践しようとしている学生の邪魔をされたんでは、困ります。そこで今日は、教育実習校の担当の先生達を集めて、現状を聞き取り、さらに教育実習校の先生達を指導してもらおうという目的で会議を開いたのです。
ところが!!!私のスペイン語力では、半分くらいしか内容を理解できていないことを差し引いても・・・どうやら同僚の全員が、私たちの活動を応援してくれるというわけではなさそうな雰囲気です。去年12月に一度、同僚の先生達向けにも研修会を開いたというのに、
「この指導法、よくわからない。もう1度研修会をするべきだ。」
と言い出す人まで!もうこれ以上教えることはないのに!!
最後に校長先生が、
「自分の担当教科じゃなくっても、もっと協力してほしい」
というようなことを、熱く訴え、会議は終わりました。
私はひとことも発することなく終わってしまった会議だけど、古いやり方を壊して新しいものに変えていくっていうのは、本当に大変な作業なんだなぁと思いました。そりゃあ、今までのやり方を続けた方が、楽なのは当たり前。それに、新しいものは、すぐに成功するわけではありません。その努力を続けていけるかどうか、これが変われるか変われないかの境界線なんだと思います。
私が、去年担任していた子ども達に、いつも言っていた言葉を、今ふと思い出しました。
「先生やお母さんにいろいろ言われても、自分が変わりたいと思わなきゃ、絶対に変わらないんだよ。 本当に変わりたいなら、ちゃんと努力しなきゃ!」
まったく同じことを、教育実習校の先生たちと、同僚の先生達に言いたいです!!エクアドルの教育を、エクアドルの国を変えたいのなら、継続的な努力が必要です!!
はいっ!と思わず返事をしたくなっちゃいました。まさに今の私に言われているような気がします。
返信削除新米の私はトンガの先生に何かを教えることはできないけど、私が変わったらきっとトンガの先生も何か感じてくれるはず。私ももっともっと変わりたい!努力しよう!と思うことができました。ありがとうございます^^
エクアドルの先生にも絶対かずのさんの想いが伝わっていくと思います! みわ@トンガ
みわちゃん☆
削除コメントありがとう。いやいや、今読み返すと、自分のことを棚に上げて、えらそうなことを書いてしまったもんだわ(笑)でも、その姿勢が大事だよね。みわちゃんのfacebookの書き込み、私もすごく共感したよ。私も、エクアドルでありのままの自分でいるかっていうと、まだ人見知りしているし。でも、ちょっとずつね。がんばろう!!