エクアドル国内でも、キトがあるシエラ(山岳地帯)は今夏休みなのですが、バイーアがあるコスタ(海岸地域)は、2~3月が休み。気候が違うため、こういうことみたいです。キト以外の小学校って、どんな様子なんだろう、ドキドキ・・・。
ところが!じゅんちゃんのおうちに到着した直後、じゅんちゃんが
「かずのさん、すみません。。。明日から3日間、運動会みたいなんです。。。」
が~ん!授業の様子を見せてもらいたかったのに、運動会?しかも3日間?・・・まあ、しょうがない。エクアドルの運動会を見せてもらおう!
翌朝、じゅんちゃんの学校に着くと、子ども達が珍しそうに私を見つめます。キトで、小学校に見学に行ったときもそうですが、ここはじゅんちゃんの勤める学校。日本人なんて、もう珍しくないと思っていたのに。
「ジュンコのお姉さん?」 ←これが一番多かった!日本人は、みんな同じ顔に見えるみたい。
「どこから来たの?」
「スペイン語しゃべれるの?」
人懐っこい子ども達が、たくさん話しかけてくれました。
懐かしのサイババ!この学校の創立者は、サイババの理念に影響されていたとのこと。だから、毎朝瞑想の時間があります。 |
9時半。まだまだ始まる様子はありません。まあね、エクアドルだからね。子ども達も、休憩時間のおやつを食べたり、先生たちは、直前まで準備をしています。
10時過ぎ。ようやく子ども達が校庭に集まりだし、先生達がチームごとに整列させ始めました。いよいよ、始まりです。
10時半。子ども達、入場!日本と同じ入場行進ですが、違うのは、先頭が犬!チームごとにペットの犬を連れてきて、それをチームカラーで飾り付けです。そして、その後は「メホール・アミーゴ」。チーム代表の子ども達が、ドレスアップしています。
ベルデ(緑) |
ロサド(ピンク) |
アスール(青) |
アマリージョ(黄) |
かわいくドレスアップしたメホール・アミーゴ |
まず、国歌斉唱。それが終わると、マイクを持った先生が、
「次、何するの?私、プログラム持ってない!」
え?プログラムなしで、開会式を始めようとしていたの?プログラムなしで、マイクを握っていたの?・・・やはりエクアドルです。
困った先生の代わりに、司会は校長先生にバトンタッチ。ノリノリで開会式を進めます。
私は、保護者席のところでぼーっと見ていたら、最初に司会をしていた先生が話しかけてきました。
「あなた、スペイン語話せる?ジュンコの友達でしょ?これから、最優秀ペットと最優秀ポスターを発表するから、あなたに選んでほしいんだけど。」
ええ?私が??なんてムチャブリ??びっくりしているうちに、校長先生が、
「今日は、お客様が来ています。ジュンコのお友達です。彼女に、最優秀ペットと最優秀ポスターを選んでもらいましょう!」
こうなったら、しょうがない。私も先生だし。マイクを受け取り、それぞれ1つずつ発表しました。あー、びっくり。
この発表で、盛り上がりは最高潮。いよいよ始まるぞーと思ったら、
「それでは、休憩の後、運動会を始めましょう!」
ええ?開会式だけで休憩??せっかくこんなに盛り上がってるのに?子どもたちはまたバラバラに、お菓子を食べたり、友達とおしゃべりしたり。なんてのんびりな!
その後、11時半頃再開。1つ目の競技は、借り物競争。なんですが、参加したい子どもが参加し、それ以外は周りで友達と遊んでいます。自由だなぁ。。。と見ていたら、子ども達が何人もやって来て、
「ねえ、ピアス貸して!」
その子たちは、手のひらにいくつもピアスを持っています。きくと、お題が「ピアスを20個集める」なんだそうです!それって、ちゃんと戻ってくるの?幸い(笑)私はその日、ピアスを付けていませんでしたが。その後、貸した人には、戻ってきていました。子ども、ちゃんと覚えていたみたいです。
初対面の私に、人懐っこく話しかけてくれた子ども達。 |
12時過ぎ、終了。普段は2時まで授業がある子ども達も、みんな帰りました。運動会は、実質1時間半でした。
日本の運動会といえば、先生たちは何か月も前から係分担をし、それぞれの係ごとに準備をし、子どもたちを指導し、当日は炎天下の中走り回り・・・本当に大変な行事です。その分、無事に終わると感動と達成感があります。でもこの運動会って、、、どうなんだろう?そういうの、あるのかな?
もし、じゅんちゃんが、
「日本の運動会みたいに、こういう係分担にして、こういうスケジュールで準備したらどうでしょうか?」
って提案したら、どうなるんだろう?2人で話し合ってみましたが、おそらく、こんな大変なことやりたくない、と反対されることでしょう。運動会自体を楽しめなくなってしまうかもしれません。楽しければいい、というエクアドル人の気質を感じました。
すごい「ネタ」のようゆる~い運動会だね(笑)
返信削除エクアドルを基準とすると、日本人は「クソ真面目」だね(笑)