2013年10月28日月曜日

頑張れ、先生のヒヨコたち

 今日は、先日も書いたように、学生の実習を見に行けることになったので、同僚について、郊外の小学校に行ってきました。

 実は、先週水曜日も行ったのですが、新しいレクトーラも一緒に行ったところ、授業後私が学生の授業について話をしようとすると、それを遮って話しだし、時間切れになり、言いたいことの半分くらいしか言えず、ものすご~く頭にきたので、ブログに書く気になりませんでした。今日も、予定ではレクトーラも一緒のはずだったのですが、急用で行けなくなったおかげで、充実した活動になったので、ブログに書きます♫

 以前から同僚が、
 
「私の担当する学生たちは、去年カズノが教えた黒板の使い方を実践して、とてもいい授業をしているのよ!ぜひカズノに見てもらいたいわ!!」

 と言っていました。とはいっても、前回見た授業は、黒板の使い方はとにかく、授業の内容はダメダメだったので、あまり期待してはいませんでした。

 今回の1人めの授業者は、アンドレア。カルメンも絶賛していた、うちの学生には珍しく、優秀で勤勉な女の子です。そうそう、彼女がどんな授業をしているか、一度見てみたかったの!

 予想通り、子どもたちも落ち着いているし、とってもいい感じ。テーマは、「6桁の繰り上がりのあるたし算」。ここエクアドルでは、6桁の筆算まで教えるんです。日本では、4桁まで。それ以降は同じことの繰り返しだからです。この国のずさんなカリキュラム、残念ですが教科書にあるからには教えないわけにはいきません。

5桁の足し算までは習っているんだから、簡単だろうと思いながら、問題に取り組む子どもたちを見てみると・・・あれれ?28人中、できてるのは3人くらい。あとは、トンチンカンな計算をしていたりとか、全く手をつけていなかったりとか。この子たちの学力、6桁の計算をするところまで至っていない!!アンドレアも、個別指導に大忙し。
アンドレアの教室。

 もう1人は、マリアナ。彼女は、「長方形の面積の求め方」。私が去年紹介し、カルメンが課題にも出した面積の教材を使ってくれていました。黒板もきれいにまとまっていたけど・・・子どもたちがメートルと平方メートルを間違っているのに、指摘せず。うーん、まだまだだなぁ。

マリアナの授業の黒板。板書計画がきちっとされています!
授業後、今回は誰にも邪魔されずに、彼女たちと話すことができました。2人とも、ああそうか、というふうに、素直に私のアドバイスを聞いてくれました。まだまだ未熟ながらも、私が教えたことを実践してくれているのを見るのは、やっぱりうれしいです。去年1年間の活動、無駄じゃなかったかな。

 付属小学校の先生たちの授業と、学生たちの授業、それほど差がないことに気づきます。未来のある彼女たちには、力のある先生になってもらいたい!

 それにしても、今回も前回も、同僚は私が気づいたことを全く指摘しませんでした。授業の内容ではなく、黒板だけを見て、「素晴らしい授業でしょ!」と私に言うのです。いやいや、黒板がよければ授業がいいわけじゃないから!!学生たち、時々間違ったこと教えてるよ!!

この学校の校長先生(中央)と。気さくな先生でした。また会いたいな。

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