今日の授業は、休み時間後の10時半からときいていたので、朝はのんびりできるなーと思っていたら、カルメンが「C組でこの課題を返すから、一緒にきて」と言います。そうか、とうとう返すのか。
課題とは、先日私が授業で紹介した教材(研修会で先輩隊員が紹介してくださったもの)と同じものを作ってくるというものです。採点は、私がしました。授業で実際に使って、学生たちにも体験してもらったんだから、そんなに難しい課題ではないだろうと思っていました。ところが、採点してみたところ・・・ひどい!ひどすぎる!!ちゃんと教えたのに、サイズも長さも全然違う!こんなものを作るってことは、学生たちはこの教材の意味を理解してなかったんだ。私がどれだけ時間をかけて、この教材を作ったか!!イライライラ・・・。
2年生(日本の1年生)用算数タイル、教師用。 左から1、5、10のタイルです。 |
2年生用算数タイル。 子ども用。 |
紙で箱を作る技術は、エクアドルで大人気。 |
3年生用算数タイル。教師用。 緑は100。 |
3年生用算数タイル。子ども用。 |
学生たちの課題の山。 これを1個ずつほどいて、タイルの数と大きさを確認して・・・。 かなり大変な作業でした。 |
学生のレポート。 私が授業で説明したことをまとめます。 |
そして今朝、採点した教材を返却しました。すると、カルメンが、
「今から会議になったから、カズノ、この教材を返却して、説明しておいて!」
・・・またしても、授業中に会議です。もし私がいなかったら、学生を放置??授業最優先じゃないのか?・・・まあしかたがない。数人の学生に手伝ってもらって、返却しました。
その後、全体の前でコメント。すべての教材の大きさと数を黒板に書き、大きさは適当ではいけないということを説明しました。「何か質問ある?」というと、何も言わないので、「ほんとにわかったのかなぁ。」と思いつつ、片づけをしていました。すると、ようやく学生は自分の採点されたものを見直し始めたらしく、次々に「カズノ!ちょっと来て!」と呼びます。
「どうしてこれじゃだめなの?」
「だって、これは10のタイルなのに、1が10こ入らないでしょ。大きさは重要だよ。」
「色は、2色っていったでしょ。」
「大きさが違っているから、そんなに点はあげられない」
1つ1つ答えていきました。あ~あ、やっぱりわかってなかったんだなぁ・・・。
しばらくして、カルメンが教室に戻ってきました。カルメンが学生に、「何か質問はある?」というと、学生たちが次々に文句を言い始めました。
「それぞれのタイルが何個かなんて、言わなかった」 →言いました!!そうじゃなくっても、手元にあったんだから、自分で数えなさい!
「どういうレポートを書くなんて、言わなかった」 →これは私じゃなくってカルメンだけど、言っていたと思うけどなぁ。
などなど、自分の点数が悪いので、文句たらたらです。自分たちがちゃんと授業を聞いてなかったり、努力が足りなかったことを棚に上げて!!
さらに、「それぞれのタイルの数を教えて欲しい。」という質問が!!最初に黒板に書いたのに!彼は、私が説明している途中で、「教科書をとってくる」と言って教室を出て行ったため、気づかなかったみたいです。その後、ほかのことを書くのに消してしまいました。でも、その板書は彼が戻ってきた後もしばらくは残っていたはずだけど。
カルメンが、再度書こうとしたので、私は
「待って!それは最初に説明したの。他の人が知っているはずだから、自分で友達にききなさい!」
とカルメンを止めました。当然です。私は、日本の子どもたちにだって、すでに説明したことを質問してきた子には、「それはもう話しました。友達に聞きなさい。」と言います。甘ったれんな!!
今日つくづく感じたのは、学生はまだまだ子どもだということです。課題の点数が悪かったことを、自分の準備が足りなかったと反省するのではなく、「知らなかった」と堂々と言えるなんて、わがままな子どもと一緒!!教材を作るときに、大きさや数がわからなかったら、私に質問に来ればいいんです!「教材を見せて」とオフィスに来た学生は数人いて、彼らにはちゃんと教えてあげました。そのくらい、考えればわかるだろう!!
この甘ったれの学生たちには、今後は厳しくすることに決めました。今日も別のクラスでの授業で、トイレ休憩の5分間を、腕時計できちんと測り、時間になったら学生がいなくても授業を再開することにしました。そうでもしないと、5分休憩と言っても5分で帰ってこないからです。授業中にこっそりおかしを食べている学生にも、「しまいなさい!」って注意しました。手紙を読んでいる学生にも。。先週は、あまりにずーっとこそこそおしゃべりするので、「どうして私が話してるのにおしゃべりするのかわからない!」と言いました。もっとスペイン語が話せれば、もっと説教してやるところですが、残念ながらこれが限界です(笑)
イライラしてオフィスに戻ると、ホルヘが、「これも採点よろしく」と言って、2クラス分の教材を置いていきました。またイライラとの戦いが始まりそうです・・・。
やっぱり言う時は言った方が良いんだよねぇ。ボランティアは「お力添えをする」っていう立場だけど、「力貸して」って言ったからには先方にだってそれなりの力を出してもらわにゃ!!ほんと、自分の努力は棚にあげて、求める事しかしない人多いわぁ。
返信削除そうだそうだ!言ってもいいよ!!私はこの頃、学生に対しては強気にでてるよ。最初は、嫌われたらどうしようって不安で言えなかったけど、今は、嫌われてもいい、だって私が正しいんだもん!って思ってるよ。かつも、同僚来なくっても授業始めちゃえ!!
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