研修会といっても、私がずーっと仕切るのではなく、メインは同僚のカルメンとホルヘです。今日の私の担当は、授業を観察を通しての提言と、黒板の使い方についてです。
授業観察については、もう学生に対する授業でも、同僚に対しても話したことなので、特に緊張せずに話すことができました。こんな小娘が、えらそうにいろいろ言って、どう思われるのか・・・と内心ちょっとびくびくしてましたが、熱心にメモをとっている先生方がいっぱいいてよかったです。
そして、後半は黒板の使い方について。前回の記事にも書いたように、面積の求め方がよく理解できていない(先生も)という印象を持っているので、黒板の使い方を伝えるために、平行四辺形と三角形の面積の求め方を例にしてみました。
学生や同僚に対して行ったのと同様に、「それぞれ一人で考えてみよう!」と投げかけると、みなさんぽかーんとした表情。あれ?何をするか伝わっていない??おそらく、自分たちが今までやってきた授業~まず公式や解き方を子どもたちに説明して、それから練習問題を解く~とあまりに違うので、戸惑った様子です。カルメンに、補足説明をしてもらい、ようやくわかってもらえたみたいです。
たくさんの先生方が参加してくれました。 |
熱心にメモをとってくれている先生もたくさんいました。 |
先生達を個別指導中。 カズノ、この考えどう?って声をかけてくれます。 |
そして、発表。ここからがエクアドルらしいところ。人の話をだまって聞いていられません。言いたいことは、我慢せずにすぐに口に出します。こういう人達が集まるとどうなるのかというと・・・。
私が指名した1人が自分の考え方を発表します。ところが、途中で、つまづいてしまいました。
「あれ?ここからどうするんだっけ?」
すると、違う人が、
「違う、そうじゃないよ、こうするんだよ!」
と、勝手に前に出てきて、説明を横取りします。
さらに、2人目の式が違うと、また一人登場。
「いや、ここはこうだ。」
と自信満々に説明をします。
授業者のはずの私は、横でぽかーーーん。この状態をどう収拾すればいいの??この3人のやり取りが、コントみたいで、苦笑いするしかありません。
前に出ている3人以外が黙って聞いているかといえば、決してそんなことはありません。3人目の答えの単位がcmになっていると、すかさず
「平方センチメートルだよ!」
と声が飛んできます。
そんなこんなで、大いに盛り上がった研修会1日目でした。ああ、面白かった。恥ずかしがり屋の日本人だけでの研修会では、決して見られない光景です。今まで何度か、エクアドルの先生たちの質について嘆いてきたけど、こういうところは好きです。
帰り際、何人かが「今日は勉強になったよ。ありがとう!」と私に言って帰っていきました。こういうの、やっぱりうれしいです。でも、冷静になって思うのは、いったいこの中で何人の先生が、教室で実践してくれるのかなぁ。さらに、すぐに成果がでなくっても、あきらめずに継続してくれるのかな?40人近い参加者がいたけど、全員はまずない。せめて、各学校の1人ずつでもいてくれるといいな。
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