2013年1月8日火曜日

唖然とした研修会2日目

 研修会2日目は、楽しかった昨日とはうって変わって、唖然とした日でした。
 今日の内容は、前半は、昨日私が説明した黒板の使い方を受けて、自分たちで授業を考え、黒板の使い方を考えるというもの。学校ごとに、5、6人のグループになって、1時間半ほどで考え、教材も作り、発表します。

 以前、学生たちに対しても、同じ内容の授業をしました。でも、その後の学生の発表は、うーん、やっぱり難しいんだなという感想でした。当然といえば当然。1度きいて、すぐにできるわけがありません。

 でも、今回の対象は現役の先生達。もうちょっとレベルの高いものになるだろうと楽観的に考えていました。
 
 先生たちが考えているときに、各テーブルを回って、どんなことをするつもりなのかのぞいたり、相談を受けたらアドバイスをしたり・・・あっという間に1時間半が過ぎ、発表の時間になりました。
各学校ごとに相談する先生達。

 発表の時間は、全部で1時間半、でも予定より遅れたので1時間10分程度でした。カルメンがあらかじめ、

 「時間がないので、模擬授業形式ではなくて、プレゼン形式にして下さい。」
 
 って説明したのに、始まってみるとみんなノリノリで模擬授業を始めます。聴いてる側もノリノリで手を挙げます。盛り上がっているのはいいけど、これをやると1グループ20分はかかるんだよ~!(-_-)チラッとカルメンを見ると渋い顔。案の定時間切れで2グループが発表できませんでした。。。

  さらにその内容!以前見た学生の発表と大差ありません!現役の、私よりずっと年上の、ベテランと言っていい先生達なのに!!
分数を教える黒板。
左下はとり肉です。エクアドルでは、こうやって丸々売られています。
でも・・・とり肉をどうやって等分するの??

棒グラフを教える黒板。
棒に合わせて目盛をつけたらだめでしょ。

この数字の教材、学生も大好きなんですが・・・
何の効果があるんだ??

 そこで何を子ども達に理解させなきゃいけないのか、わかっていないので、ちんぷんかんぷんな授業になってしまうのです。開いた口がふさがりません。。。つまり先生達は、学生のころから変わっていないということになります。これが現状です。
 
 お昼ごはんを挟んで、私の出番。今日は、教材の紹介です。一番紹介したかったのは、分数を教える教材。これは、授業観察をしていて、分数の教え方があまりにひどいので、同期隊員が作った教材をヒントに作りました。初お披露目です。

 でも・・・お昼ごはん直後だったことを差し引いても、反応はイマイチでした。原因は、私のプレゼンの仕方だと思います。どんな効果があるのか、ちゃんと順序立てて説明しないといけなかったな。だから、先生達も「それがどうした?」みたいな反応になってしまったんだと思います。プレゼン方法の工夫が、次回への課題です。

 その後2番目に紹介した、日本の教科書の付録にある角度をみせる教材は、拍手が起こるほど好評でした。ちょっと挽回できて、よかった。

 エクアドルの教員のレベルを再確認した1日でした。やっぱり、課題は山積みです!!

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