内容は、先日プロジェクトの会議で他の先生方に話したのと同じ内容です。それを、写真も入れたパワーポイントを作って説明しました。一応、事前にだいたい言うことは考えて、言葉の意味も調べておいたんだけど、やっぱりその場で急に付け足したくなっちゃったことがあったりして、ペラペラとはいかなかったけど、何回も「大丈夫?通じてる?」と確認する度、学生たちは笑顔で「わかるよ。」と言ってくれるので、緊張することもなく安心して話すことができました。
パワーポイントの表紙。 子ども達との写真がお気に入りです。 |
一方、そんな素直じゃない学生もいます。
「日本ではそれができるかもしれないけど、エクアドルではそうはいかない」
って反論する学生もいました。もちろん、そうです。学校のルール自体を変えないとできないこともあります。たとえば、「居残り」。個別指導が足りないって指摘をしたのですが、エクアドルの小学校は、ほぼ全員がスクールバスで通学しています。いくら放課後に個別指導したくっても、バスに乗せないといけないので、放課後居残りは難しい・・・。でも、そんな文句を言う学生を見て、ホルヘがぼそっと「これだから、この国は変わらないんだよね。」と言っていました。何も、全部日本と同じにしよう!って言ってるわけじゃなくって、変えられるところは変えた方がいいよっていう提案なんだけど、そういうの伝わったかなぁ?
それから、今日のビッグニュース!今日から勤務時間が30分延びました。今まで午後3時には帰れたのが、3時半になったのです。どうやら、上からのお達しみたいです。同僚たちは、ぶーぶー文句を言っています。アニータが冗談で、
「日本は何時まで勤務時間なの?!私たち日本へ行こうかしら!」
というので、正直に
「日本の学校の勤務時間は、8時から5時だよ。でも、5時に帰ったことなんて、私はほとんどないよ。ほとんど毎日、夜7時8時まで働いてるよ。」
と話したところ、目を丸くして、
「・・・やっぱり、日本には行かない!」と言っていました(苦笑)
日本をよく知っていると思っていたカルメンでさえ、私が話す日本の教員の労働時間の実情(残業は当たり前。忙しい時期は週末も仕事をする。家にテストの丸つけを持ち帰ることもある)に、とても驚いていました。
その話をしていて、ふと思いました。エクアドルの小学校の先生たちは、みんな3時(今日から3時半だけど)ぴったりに帰ります。5分前には帰り支度を始めるほどです。朝だって、子ども達と同じ時間に出勤します。1時頃子ども達が下校して、2時までお昼ご飯。ということは、授業以外の仕事
は1時間半くらいしかしてないということになります。
でも・・・今私達がプロジェクトで薦めている授業改善をしたら、今の勤務時間では終わらないかもしれません。教材研究、授業準備・・・1日1時間で終わることはないでしょう。果たして彼らは、労働時間を延ばしてまで、教育をよくしようという覚悟はあるのでしょうか?
プロジェクトの先行きが、ちょっと不安になった出来事でした。
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