2012年7月29日日曜日

キトの教員事情

今日は、キト在住の海外シニアボランティアの方とお会いしてきました。キト市の教育委員会でボランティアをされている方です。

 このシニアの方とは、エクアドルへ行く前から、メールのやりとりをしていました。エクアドルに行く前に何を準備しておけばいいのか、情報がほしかったので、JICAエクアドル事務所にお願いしてアドレスを教えてもらって、何度かメールをしていたのです。が、実際にお会いするのは今日が初めて。エクアドルの教育について、知りたいことはいっぱいです。

 待ち合わせは、キセントロという、キトで一番大きなショッピングモール。「教育委員会でボランティアしている人に会いに行く」と話すと、ママが「私も会いたい!」というので、ママと2人で行きました。

 「シニア」という言葉から勝手に想像していた姿より、ずっと若々しくてすてきな方でした!シニアといっても、40才~69才と幅広いので、もちろんそういう方だっているんだけど。

 約1時間くらいお話をしました。そして、先輩ボランティアならではの、エクアドルの教育(というか教員)事情を聞かせてもらいました。そこで印象的だったのは、

①先生方はプライドが高い

 もちろん、人それぞれでしょうが・・・。たかだか教員経験6年の私の話、ほんとに聞いてくれるのかな?

②授業研究は存在しない

 教員は、学校で習ってきたことが全て。日本の学校みたいに、研究授業でお互いに勉強しようという雰囲気はないそうです。なぜなら、

③自分の技術は自分のもの

 誰かに自分の知識や技術を教える→相手が力をつける→自分の地位が下がる
と考える人が多いのだそうです。だから、ベテランが若手を育てるという意識もないのだそう・・・。つまり、教職についてから力をつけようという気持ちはないのだそうです。


 私はこの6年間、横川小学校でたくさんのことを学んできました。大学と教育実習で学んだことなんて、ほんの少し。毎日授業をして、研究授業で先輩の先生方に授業を見てもらって、指導してもらって、教員としての力をちょっとずつちょっとずつつけてきました。もちろん、まだまだまだまだですが・・・。ベテランが若手を育てるのが当たり前という雰囲気の小学校に6年間いた私にとって、エクアドルは正反対の世界みたいです。

 もちろん、これはこの方が見てきた世界なので、私がこれから働く教員養成学校の先生方がどんな考え方なのかはわからないけど、ちょっと覚悟はしておこうと思います。教える技術だけじゃなくって、教員の意識改革もしていきたい、とおっしゃっていました。長い目で見るのなら、まったくその通りだと思います。
 
 すぐにでも活動を始めたいところですが・・・校長先生からのメールが来ないので明日はまだ仕事はないみたいです。でも、バスに乗る練習もかねて、ママと学校に行こうと思います。

2012年7月27日金曜日

巣立ちの日

 とうとう、独り立ちの日がやってきました。今まで、ホームステイとはいえ、語学学校に行けば毎日同期隊員の仲間たちに会えたのに、今日で解散!それぞれの任地へ向かう日です。

 朝9時半に事務所へ行くと・・・そこにはすでに私の配属先の校長先生と、ホストファミリーのママがいました!!JICAスタッフに紹介されて、すぐにほっぺとほっぺのございさつ。まさかこんなにすぐに会えると思っていなかったので、「ムチョグスト(よろしく)」というのが精一杯でした。

 少し話してみると、私のホストファミリーになるママは同僚だけど社会科の先生だということ。同僚と1日中一緒というのは、ちょっと息苦しいかなぁと思っていたけれど、科が違うなら仕事中はほとんど接点がないのかな??とにかく明るい人で、私と話すときもすぐに腕や腰に手を回してきます。直感で、なんだかうまくやっていけそうかな?という気がしました。

残念ながら逆光になってしまいましたが・・・。
左の女性がママ、右の女性が校長先生です。うまくやっていけそうな気がします!

 そして、他の隊員の配属先関係者がぞくぞくと集まり、10時にエクアドル国外務省国際協力局というところへ表敬訪問。そこで、それぞれのプロフィールが読み上げられ、ひとこと挨拶をしました。そして戻ると、オリエンテーション、そしてちょっとしたパーティ(?)があり、みんなで最後ひとときをすごしました。
 そうこうしているうちに、あっという間に12時。配属先関係者の用意ができた人から、出発です。お別れのときです。みんなとハグをして、「元気でね!お互いがんばろうね!」と言い合いました。エクアドル隊みんなのおかげで、この1ヶ月楽しかったよ。本当にありがとう!

 私は、校長先生とママと一緒に、まずは配属先の学校へ。教員養成校ときいていたのですが、なんと小学校が同じ敷地内に併設されていました。よかったーー!!エクアドルの子どもたちと直接かかわる機会が毎日ありそうです。

講堂や校長室、事務室などがある棟。

学校の中。左が事務室。右が校長室です。

学生たちが学ぶ教室。
ここへきてもう1つ気づいたことは・・・私のママは副校長先生みたい!!校長先生の隣に、オフィスがありました。きっと、最初に説明してくれていたんだろうけど、理解できてなかったみたいです。校長先生も女性で、学生も女性が大半。私の行く先は、いつも女子だらけです。

 エクアドルでは、8月は先生たちも夏休み。先生たちが学校に戻ってくるのは、8月13日だそう。今日の学校は、事務員さんらしき人しかいませんでした。なので、いつから私の活動が始まるのか・・・学生も先生もいないのに、学校に行ってもやることないし。これから連絡する、とのことでした。

 その後、ホストファミリーのおうちへ。学校から車で20分くらいのところです。2階建てアパートの1つです。中は・・・クエンカのおうちよりはこじんまりしていますが、とても居心地がいい感じです。うれしいのは、バスルームは私専用だとのこと!それぞれにバスルームがあるので、好きに使っていいよといわれました。エクアドルのおうちは、トイレとシャワーが一緒なので、シャワーのタイミングをいろいろ考えてしまうのです。といっても、エクアドルの人たちは朝シャワーを浴びるのが一般的なので、日本的に夜シャワーを浴びないと気がすまない私と家族では、時間が重なることはないんだけど。でもうれしい!!

私の部屋。家を出たお兄さんのお部屋みたい。そしてなんと!Wi-FiIとんでます。やったね!
さらにうれしいのが、周りの環境。大通りに面していて、空港も近いのに、とっても静かなんです。スーパーまで徒歩5分。料理もできそう!

 そして料理といえば!このおうちでは誰も料理をしないとのことです。家族は両親と息子1人の3人家族(もう1人の息子は違う町に住んでいる)で、それぞれが仕事を持っているので、食事の時間がばらばらだし、ママは忙しくて料理をする暇がなく、外食することも多いからなのだとか。だから、食費もいらないと言われてしまいました。でも、今日みたいに外食したときは払ってくれているし・・・会計のときに、「私は払わなくていいの?」ときいたら、「いいのよ。」と言われてしまいました。予想外の展開です。しばらく家族の料理を食べさせてもらう→自炊か食事をお願いするか決める→お願いする場合は食費の交渉、という過程を想定して、ご飯がおいしかったら食べようかなぁとか、太るから自炊にしようかなぁとか色々考えていたのですが・・・。もちろん、料理をしたいなら台所は使っていいよとも言われました。とりあえずは、しばらく様子を見てみようと思います。あんまり外食が続くようなら、自炊しようかな??

 そんなこんなで、今日から独り立ちです。本格的に協力隊としての生活が始まります。少しは不安はあるけど・・・・やっぱり楽しみです!!

2012年7月25日水曜日

首都キトへ!!

今日は、クエンカからキトへ移動してきました!!

 午前中は、語学学校で最終試験がありました。朝起きて、ホストファミリーとの最後のお別れをし、8時から筆記試験です。試験後は、プレゼンテーションです。テーマは、日本についてと、エクアドルについて。私のテーマは、「日本の教育について」と「エクアドルの食べ物について」です。昨日1日、模造紙に写真を貼り付けてポスターを作りました。しかも、くじ引きの結果、7人中7番目!文章は全部覚えられなかったけど、カンペを見ながら、それほど緊張せずに臨むことができました。

写真を見ながら、スペイン語でがんばりました!


 試験後は、先生方とお食事会です。お肉のおいしいお店に連れて行ってもらいました。食事後は、先生方とも最後のお別れです。美人な先生が多かった語学学校は、いつも女子会のような雰囲気で、楽しく勉強ができました。本当に感謝です!

美人ぞろいの先生方。

 3時発の飛行機で、1ヶ月ぶりのキトへ!途中、窓から雲を突き抜けて頭を出すアンデス山脈の山々が見えました。おそらく、標高4000m級です。きれい!!

雲からひょっこり顔を出す山。奥にももう1つ見えます。


 連絡所(JICAが借りている隊員のためのアパート)に到着後、安全対策オリエンテーションがありました。それぞれの任地についての説明があり、私のおうちはキト市北部で、比較的治安がいいところだということです。ただ、通勤にはバスを2本乗り継がねばならず、30分かかるのだとか!キトって広い!!

 明日1日も、JICA事務所でオリエンテーションがあり、金曜日に任地に向けて出発です。駒ヶ根から3ヶ月一緒だった、エクアドル隊の6人とも別れ、いよいよ1人です。不安もあるけど、早く定住したい気持ちもあるので、やっぱり楽しみです!!

 

2012年7月24日火曜日

クエンカでの素敵な出会いに感謝

いよいよ、今日でクエンカでの生活が終わり、明日首都キトへ移動します。

今の気持ちは・・・クエンカの街は大好きだし、ホストファミリーや語学学校の先生との別れはさびしいけど・・・新しい生活への期待も大いにあります。クエンカでの生活は1ヶ月と仮のすまいなので、早く落ち着きたい気持ちもあります。

1ヶ月間クエンカでの現地語学訓練を振り返ってみると・・・本当に私は人との出会い運が最強だ!と思います。

まず、ホストファミリー。みんな信じられないくらい親切でした。特にママとは色々な話をしました。ちょっと天然なママは、私がぼーっとしているとすかさず話しかけてくれるくらい、おしゃべり好きです。だから、私もスペイン語の間違いを気にせずにしゃべれるようになりました。そして、常に笑顔!このママの笑顔のおかげで、私は安心して1ヶ月間過ごせました。パパは、ママほど口数は多くないけれど、日本のことについてたくさん質問してくれたので、つたないスペイン語で色々話しました。ダンディーですてきなパパです!!そして、子どもたち。子どもたち3人にも、色々助けてもらいました。特に大学生の2人は試験で忙しい期間だったというのに、嫌な顔1つせず困ったときは助けてくれたり、質問に答えてくれました。
ホストファミリー全員との集合写真。

3階はオープンスペース。この机を借りて、いつも宿題をしていました。
私の部屋。ベッドメイキングは苦手です・・・。


家を正面から見たところ。見た目より中は広いです!5LDKプラスオープンスペースです。

そして、語学学校の先生、ギャビー。ギャビーは、しゃべりだしたら止まらない!でも、私たちが質問したら、わかるまで丁寧にしつこく説明してくれました。私の質問で授業が脱線すると、エクアドル事情についていろいろ教えてくれました。特に結婚や恋愛の話には身をのりだして話してくれます。そういうときの教室は、まるで女子会です。もちろん、日本の文化についても教えてあげました。今日は、「私たちは、銭湯や温泉に行くとみんな裸で一緒にお風呂に入るんだよ。私たちは駒ヶ根で2ヶ月間共同生活していたから、お互いの裸は知り尽くしてるよ。全然恥ずかしくないよ。逆に、水着のほうが恥ずかしい!」という話をしたら、「そんなのありえない!」とびっくりしてました。いつか、ギャビーと温泉に行きたいな♪
今日の授業後、ギャビーがアイスクリーム屋さんに連れて行ってくれました。
クエンカは夕方冷えるんだけど・・・アイスはおいしい!
アルコール入りのアイスを食べました。

この1ヶ月間で、駒ヶ根より飛躍的にスペイン語が上達した!ということはないと思います。1ヶ月で新しく習った文法も、ほんの少しです。でも、「失敗を恐れずにとりあえず話す」「わからなかったら、質問する」という力は着いたと思います。1ヶ月前は、「私のスペイン語、通じなかったらどうしよう・・・」と話しかけるのを躊躇していましたが、今ではお店に行っても、堂々と話すことができます。「どこから来たの?」と話しかけれても、気軽に応じられるようになりました。何かわからないことを言われたら、わからないという顔をして「わからない!もう一度言ってください。」と言えるようになりました。語学力というより、度胸がついたってことかな?

さて、キトに行ったら、もう「外国からのお客様」ではありません。むしろ、お客様ではなく、対等な立場に立たなくては、活動はできないと思います。周りの態度もこれまでとは違うだろうし、イライラしたり、悲しい思いをしたりすることも増えてくると思います。ブログの内容も、ちょっと変わってくるかもしれません。でも、私はなんとかなる気がします。なぜなら、私の人との出会い運は最強だから!きっと、新しいホストファミリーも同僚も、いい人でしょう!!いい人じゃなかったら、その時に考えます。

明日は、午前中は語学学校で最終試験です。筆記試験の後は、2つのプレゼンをします。1つは日本、1つはエクアドルについて。私は、「日本の教育」と「エクアドルの食べ物」について発表します。これをアップしたら、勉強しないと!!

リンクを追加しました!

右端の下の欄に、ブログのリンクを追加しました。

駒ヶ根訓練所で出会った、世界中に散らばっている同期の仲間たちのブログです。みんなのブログを読むと、私もがんばろう!ていう気になれます。それぞれの視点から書かれていて面白いです。

エクアドル以外の国のことを知りたい方はぜひご覧ください☆

クエンカーノの休日

最後の週末、日曜日について。この日は、グアラセオという街に連れて行ってもらいました。ここ2週間、大学生の子どもたち2人が試験で忙しく、なかなか家族でお出かけする機会がなかったのですが、試験が終わったのでついに!クエンカーノ(クエンカ人)らしい休日です。

クエンカーノらしい休日というと、前にも書きましたが、休日は郊外の田舎町でのんびりすることだそうです。確かに、日曜日のセントラル(中心街)は、お店も閉まっていて人もまばら。いったいクエンカーノたちはどこへ行ってしまったんだ?!

ということで、朝9時に家族4人(お兄さんは忙しいので不参加)と私で車に乗り込み、出発!グアラセオは、車で45分です。

そして着いたところは・・・なんと友達の別荘!クエンカーノたちは、別荘を持っていることは普通だそうです。でも、別荘とはいえ、外見も内装も豪華!ここに、今日は仲良し家族40人近く集まるのだとか!!みんな入れるの?と思ったけど、リビング・ダイニングはもちろん、ポーチにも庭ににもいすがたくさん並んでいるので、大丈夫みたいです。
お友達の別荘です。庭にはアボガドの木やたくさんの花が植わっていました。
ここの家族は、夏休みはしばらくここに滞在しているそう。

男性たちはトランプ、子どもたちは庭で遊んだり散歩したり、私はママ達と散歩したり、お手伝いをしたりしました。そして、初めてくるみ割りに挑戦!手にぶつけないように気をつけながら、石をくるみに打ちつけ、中身を取り出しました。結構集中していたら、疲れました・・・
ホストファミリーの仲良し家族の女性たち(の一部)。英語の教員という人が何人かいて、英語で話しかけられたけれど、スペイン語のほうがさきに頭に浮かんでしまって、うまく話せませんでした。まだ英語のほうが得意なはずなのに、頭の切り換えが難しい!
今回の最年少参加者(18ヶ月)。ちょこちょこ歩き回るので目が離せない!水が触りたいと泣いていました・・・。

そして、お昼ご飯。朝から煮ていた鶏肉と、誰かが持ってきてくれたマカロニサラダと、お米と、ジャガイモ。鶏肉、とってもおいしかった!!


朝から煮込んでいた、約40人分の鶏肉。
それぞれの家族が持ち寄りです。うちの家族は、じゃがいも担当。


そして、少しお昼寝をしてから、ママに誘われてお散歩に出かけました。別荘から10分くらい歩いたところが、公園になっていて、子どもたちが遊んでいたり、ひなたぼっこでのんびりしている人たちがいました。そして納得!週末に街からいなくなった人々は、ここに来ていたのです!!
のどかな雰囲気!


そして、ロセロというジュースと、ケサディジャというお菓子を買ってもらいました。ここの名物だそうで、私の後に来た人たちも、同じ組み合わせを注文していました。両方とも甘くっておいしい!!
ロセロ。何かのフルーツが入っている、ミックスジュースです。
何のフルーツかは、聞いたけれど忘れてしまいました。初めての味です。
ケサディジャ。卵のケーキを、パイの皮で包んだようなものでしょうか。
なつかしい味がしました。
そして、家に戻ったら、女性たちが作ったノガダというお菓子が完成していました。先ほど私が一生懸命割ったくるみと、砂糖を溶かしたものをまぜた甘いお菓子です。出来立てはあったかくておいしい!でも、ものすごく甘いので、3つくらいで限界!
ノガタ。おいしいけど甘い・・・。

夕方になって、道路が込む前に私たちの家族はクエンカに帰りました。他の家族は、まだ残って夕食を作って食べていたそうです。

このグアラセオのほかにも、インディヘナ(先住民)のアクセサリー作りで有名な街、機織で有名な街など、郊外の町はいくつかあります。また機会があったら行ってみたいです!

2012年7月22日日曜日

日本の文化紹介

今週末は、早いものでクエンカで最後の週末です。来週の水曜日には、クエンカを出てキトへ出発します。なのでホストファミリーへの感謝の気持ちをこめて!!土曜日の夕食に日本料理を作ることにしました。

作ったのは、肉じゃがです。ここの人たちは、肉とじゃがいもが大好きなので、肉じゃがなら抵抗なく受け入れてくれるだろう!と思ったからです。とはいえ、日本の調味料は先日スーパーでやっとみつけたしょうゆしかありません。みりんも日本酒もだしもなし。もともと料理はあまり得意ではないので、こんなときには「クックパッド」です。探してみると、ありました!「砂糖としょうゆだけで簡単に作れる肉じゃが」のレシピが!

じゃがいもは、台所にバケツいっぱいに常備されています。玉ねぎは、「日本の玉ねぎは白い」と話していたので、メルカド(市場)で買ってきてくれました。薄切り肉は、一緒に買いに行きました。「薄い牛肉が欲しい」と言ったけど、結局これしかない、と少し厚い牛肉を買いました・・・まあしょうがない。

日本のよりも火は弱いし、高地だから沸点も低いし、しょうゆもちょっと甘いし、どうなることか・・・と不安でしたが、なんとか作りました!味見したところ、ちょっと甘めだけど、これくらいのほうが受け入れられるかな?!


味見中。まあまあかな?!

玉ねぎ、牛肉、いもだけのシンプルな肉じゃがです。

こうやって盛り付けると、カレーライスみたい?!
でも、エクアドルは1皿に盛り付けるので、平皿とスープ皿しかありません。しょうがない。

ドキドキしながら反応を見ると・・・家族みんなおいしいと言ってくれました!よかったー!!ママは、「作り方は見て覚えたから、今度作ってみるわ!」と言っていたので、残りのしょうゆをあげました。

そして食後は、抹茶を作ってあげました。お餞別にいただいた野立てセットが、ようやく登場です。出発前日にあわてて抹茶を買ったものの、実は立てるのは今日が初めてです。出発前に、you tubeで勉強したけど、できるかなぁ?前もって、「これは、甘くないからね。砂糖も入れないよ。」と言っておいたけれど、ちゃんと飲んでくれるかなぁ?

お茶屋さんでもらった立て方の手順を見ながら、なんとかそれらしきものを完成させました。日本文化を誤解されては困るので、あらかじめ、「これは、本当はもっといろいろな作法があるんだよ。でも、私はそれを知らないから、適当だからね。」と断っておきました。でも、それを飲んだパパとママは・・・「うん、おいしい!」と言ってくれました。その後やってきたイザベル(20)は「うーん・・・」という正直な反応でしたが、まあしょうがない。なんせここの人たちは、コーヒーにも紅茶にもたーーーっぷり砂糖を入れるんです。

カンペを見ながら・・・これでいいのかな?なかなか写真のようにはいかないな。

ママが「おいしいね。」と言ってくれました。よかったー!!

そしてその後は、「日本語では私たちの名前はどうやって書くんだ?」ときかれたので、日本語にはひらがなとカタカナ、2種類のアルファベットがあること、漢字は中国からやってきて、たくさんありすぎて私も全部は知らないことを説明しながら、家族5人の名前を書いてあげました。すごく喜んでくれて、「練習しておく!」と言ってくれました。

私の書いたひらがな・カタカナ表を見ながら、真剣に書いていました。

ここのホストファミリーには、本当に親切にしていただいたので、このくらいではまだまだお礼には足りない気がしますが・・・、とりあえず喜んでもらえてよかったです!抹茶の立て方はもうちょっと練習して、キトのホストファミリーにも立ててあげたいなぁ。

2012年7月20日金曜日

安くてかわいいお買い物

昨日の授業前半は、前々からギャビーと約束していた、街めぐりに出かけました。本当は、おととい出かける予定だったんだけど、雨がふっていたので、今日に延期になりました。でも、とっても楽しみにしていたので、わくわく!!ギャビーはどこへ連れて行ってくれるのかなぁ?

学校から歩くこと7分くらい、「プラザ ロタリー」というところに到着。ここは、今まで見たことがないくらいの、手作り品がならんでいました!!百聞は一見にしかずということで私のつたない文章より写真をごらんください。

入り口。探検の始まり!

セラミックの道具とか・・・

名前入りミサンガ等のおみやげとか・・・

かごとか・・・

かざりとか・・・

台所用品まで!
これらすべてが、モールで買うよりも激安!手作りなので、味もあります。

この後は、ギャビーがアクセサリー屋さんに連れて行ってくれました。JICAから「危ないからアクセサリーはつけないほうがいい」といわれていたのですが、ギャビーに「何言ってるの!私のピアスなんて、1ドルだよ。」と言われて、そんなに安いなら買いたい!!と、安いお店を教えてもらいました。

お店に行くと、かわいいピアスが2ドル(160円!!)これなら、安心してつけられます。ということで、久しぶりに1つ買いました。
他にも、美容院のカット代が3ドルだとか、マニキュアも3ドルだとか、いろいろお得です。エクアドルの人たちがおしゃれできれいなのは、美容代が安いからでしょう!!キトに行っても、色々なお店を探したいな。

2012年7月17日火曜日

久しぶりの「先生」

今日は、クエンカ在住の先輩協力隊員、みずほさんの配属先におじゃまさせてもらいました。みずほさんは、青少年活動という職種で、児童労働を根絶する団体で働いていらっしゃいます。

日曜日に一緒にお茶をして色々おしゃべりしたときに、火曜日の朝は8歳から10歳の子どもたちに日本語を教えているので、手伝ってほしいと頼まれました。ちょっと朝早いんだけど、現地の子どもたちと触れ合ういい機会だ!と思って参加することに決めました。それに、約3ヶ月間スペイン語ばっかり勉強していてすっかり忘れそうですが、私の職業は「小学校の先生」なんでした!子どもたちに勉強を教えるのが仕事です!!

約束の9時に、同期隊員のはなちゃんと一緒に訪れると、子どもが10人くらい、いすに座っていました。もう数回経っているらしく、子どもたち全員が、ちょっとはずかしそうに小さな声で「わたしの名前は○○です。」と日本語で挨拶してくれました。びっくりしたのは、すらすら言える子が数人いたこと。学校ではないので、宿題やテストがあるわけではないのに、興味がある子はちゃんと覚えているんですね!!

そしてみずほさんは、色、動物、体の部位の日本語を3つか4つ教え、その単語を使ってフルーツバスケットをしました。私とはなちゃんも一緒に混ぜてもらいました。自分のだけでなく、兄弟や友達のを覚えていて、「あなたの番でしょ!」と教え合っている子もいます。緊張気味だった子どもたちも、だんだん表情が和らいできました。
フルーツバスケットが大好きなのは、エクアドルも一緒。

カタカナ表を見ながら、一生懸命に「リンゴ」と書いています。

そして1時間くらいゲームで遊んだあと、3つのグループに分かれてカタカナの練習をしました。私の担当は10人くらい。自分や家族の名前を知りたがっているので、それを教えてあげてほしいとのことでした。子どもたちが書きたい言葉をスペイン語でノートに書いてもらい、それを私がカタカナで書いて、子どもたちが練習する、という形にしました。なかには、自分でカタカナ表を見ながらどんどん書いていく子もいます。できたら、子どもたちが「セニョリータ(お姉さん)!」と私を呼ぶので、見てあげて、丸をつけてあげて、次の言葉を書いてあげました。中には、7人兄弟の子もいて、家族全員の名前を練習するのは大変!!きっと、家に帰ったら家族に教えてあげるのかな。
熱心にノートにカタカナを練習する子どもたち。

ブライアンのノートです。上手に書けています!!
私もエクアドル人の名前を知ることができました。

この機関を設立した、ジェファーソン・ペレスさん。競歩の元選手です。
アトランタオリンピックで、エクアドル初の金メダルを獲得した、エクアドルの英雄です。
クエンカ出身で、自身も働きながら学校へ行っていたため、この団体を設立したのだとか。
エクアドルの子どもたちが日本語を学んだところで、学校の勉強には関係ないし、実際に使うところがあるとは思えません。だけど、子どもたちが熱心に練習したり、私が「ムイビエン(よくできました)!」と言うとはにかんだりするところをみて、やっぱり子どもたちの知的好奇心ってすごいな、いいなって思いました。マット先生と楽しそうに英語を学んでいた横川の子どもたちのことを思い出しました。できるようになること、先生にほめらることがうれしいのは、国や文化が違っても同じです。

ただちょっと違うのは、喜ぶだろうと思って赤ボールペンで大きく花丸をかいてあげたら、ノートを汚されたくなかったのか、「えー?!」という反応をする子がいたことです。日本の子どもたちは花丸大好きなのになぁ・・・。そういえば、スペイン語の先生のギャビーも、宿題プリントに丸はつけません。小さくチェックを入れるだけ。これも、習慣の違いかな。

あっという間の1時間半が過ぎ、お別れのときには、「さようなら」と日本語で言いながら、エクアドル流に私に近づいてハグをしてくれる子どもたちもいました。やっぱり、子どもはかわいいです。そして、教えるのは楽しいです。キトでの配属先は、教員養成学校なので、毎日子どもと直接触れ合うことはないのですが、どうにかして小学校を訪れる機会を作りたいなぁ!!

2012年7月15日日曜日

あの店が・・・ない!!

土曜日は、カハス国立公園というところに行ってきました。旅行会社のツアーに参加したのですが、参加者は私たち隊員6名と、エクアドル人家族3人です。

カハスは、クエンカから車で45分くらい。標高3200メートル!ホストファミリーや語学学校の先生たちに、「カハスに行って来ます。」というと、「寒いよー!たくさん服を持っていきなさいね!」と言われていたのですが、車を1歩降りると、言葉通り本当に寒い!さらに雨が降ってる!!前日に買ったフリースとユニクロウルトラライトダウンの重ね着で、なんとか寒さをしのぎました。

こんな湖が、いくつもある!

標高3200メートルでも植物が生えているのは、赤道直下だからだとか。

arbol de papel(紙の木)の森。映画「バンビ」の舞台のモデルの木だそうです。

壮大な自然の前では、自分がちっぽけに感じます!!

お昼ごはんはマス。久しぶりの魚、うれしい!!骨までバリバリいただきました。
標高3200メートルというと、人生で最高地。息をいくら吸っても苦しい。そんな中、3時間半くらいトレッキングをしました。「地球の歩き方」に、「トレッキングルートは標識がわかりにくい」と書いてあったとおり、ガイドなしでは遭難してしまいそうな、道なき道をひたすら歩きました。私は高地に弱い体質らしく(以前キトで、血液内の酸素をはかったところ、7人の中で私の数値が一番低かった!!)少し登るとすぐに酸欠になってしまいます。ガイドさんが、「深呼吸しなきゃだめだよ。」というので、鼻から吸って口から吐く・・・を必死にがんばりました。あいにくの雨だったけど、景色は素晴らしかった!!天気がいいときはどんなんだろう・・・。また行きたいな。

日曜日は、わりとのんびり過ごしました。最近、ホストファミリーとだいぶ長くおしゃべりできるようになってきました。夕食後、子どもたちはすぐに自分の部屋に行ってしまうので、その後はパパとママとゆっくりおしゃべりすることが多いです。

今日は、かねてから疑問に思っていたことをきいてみました。「どうして、クエンカにはマクドナルドがないの?」

以前にも書きましたが、クエンカはエクアドル第3の都市。大きなショッピングモールもあるし、買い物には困りません。なのに、世界中にどこにでもあるはずのマクドナルドがないんです!!バーガーキングやケンタッキーフライドチキン、ピザハットはあるのに。

そしたら、パパとママが答えてくれました。クエンカの街は、お昼ご飯を家で食べられるくらい、近くで生活している人が多い。だから、以前はレストランもあまりなかった。マクドナルドは市場調査をして、クエンカでは人気がでないと思って出店しないんだろう。キトやグアヤキルにはたくさんあるけど、その2つだけ。その他の街にもないよ。

マクドナルドが出店をあきらめるほど、クエンカの人たちは、おうちでご飯を食べることが好きなのだそうです。確かに、日曜日にセントロ(街の中心)に出かけたら、ほとんどのお店が閉まっていて(飲食店も)、人もまばら。日本とは正反対です。これも、クエンカの人たちは、週末は郊外へ行ってのんびりすることが好きだからなのだそう。別荘を持っている人も多いのだとか。来週は、一緒に郊外へ行こうね、と誘われました。楽しみだな!!

2012年7月12日木曜日

郷に入れば郷に従え

「郷に入れば郷に従え」ということで、その土地に行ったら、日本のやり方は一度忘れて、その土地の習慣に慣れなければなりません。新しいやり方に合わせることは、わりと得意です。海外生活も3回目(アメリカ1年、インド2ヶ月)ですから。「なるほど、これはいい!」というものもあれば、「何でそんなことを・・・」というものもあります。でも、どっちが優れているとか考えるのではなく、違いを楽しもうと思っています。

エクアドルに来て、できるようになってきたことは・・・。

①トイレの紙はごみ箱へ
トイレットペーパーは、流してはいけません!配水管が詰まってしまうからだそうです。だから、紙は、トイレにあるゴミ箱に捨てます。始めは、間違って流してしまうこともあったけれど、最近無意識でもゴミ箱へ入れられるようになってきました。

②赤信号 1人で渡っても怖くない
ここエクアドルは、車中心社会。運転手に「歩行者優先」という意識はまったくありません!だから、青信号になっても、左折してくる車(車が右)は待ってくれません!でも時々、「渡っていいよ」というジェスチャーをしてくれる運転手がいて、ちょっとキュンとします(笑)
逆に、歩行者は赤信号でも車が来なければみんな渡っています。最初は抵抗があったけれど、周りはどんどん渡っていくので、最近はタイミングを見計らって渡れるようになってきました!

③あいさつは、ほっぺとほっぺ
ここでのあいさつは、ほっぺとほっぺをくっつけて、チュッとすること。これが、ごく普通のあいさつの仕方です。最初はちょっと恥ずかしかったけれど、最近はホストファミリーとは抵抗なくできるようになってきました。パパはおひげがちくっとします。そして、あいさつはその場にいる人全員とするのが普通です。私のホストファミリーは、5人家族なので、お昼ご飯を食べてから学校に出かけるときも、一人ひとりとほっぺとほっぺをくっつけて「行ってきます」の挨拶をします。

④歩くときは、前後左右注意して
JICAからのオリエンテーションで言われたこと。強盗やスリなどに狙われないようにするには、「常に周りを気にして歩くこと」。なので、友達と歩いているときも、1人で歩いているときも、時々後ろを振り返っています。最初は、なんだか自意識過剰だなぁと思っていたけれど、だんだん習慣づいてきました。「あの人怪しい」と思っても、大抵は日本人がめずらしくて見ているだけなんだけど、用心しすぎることはないといわれているので、気をつけています。キトはもっと危ないらしいので、今のうちにこの歩き方を身に着けておかないと!!

一方、まだちょっと慣れないことは・・・・

①あいさつの「チュッ」
実際は、ほっぺにキスをしているわけではなく、音を出しているだけらしいのですが・・・音をだすのもまだちょっと抵抗があります!いつかできるようになるのかなぁ???できるようになったら報告します!!

②砂糖は万能?!
食べ物はおいしいんだけど、とにかく砂糖たっぷり!ホストファミリーのママは、私が緑茶を砂糖なしで飲んでいると「砂糖はいいの?」と不思議そうな顔をしました。緑茶に砂糖?!そういうママは、ハーブティーにもスプーン2杯くらい砂糖を入れます。ミキサーで作るジュースにも、豪快にザザーっと入れます。1日にどのくらい砂糖をとっているんだろう・・・想像するのも恐ろしい!!でも、パナデリア(パン屋)で売ってる菓子パンやクッキーは甘くておいし~い!!だんだん、この強烈な甘さに舌が慣れていってしまっているようです・・・・。

③小銭がいっぱい!
エクアドルの通貨は、米ドルです。それに加えて、エクアドル独自のコインもあります。アメリカのコインは、1セント、5セント、10セント、25セント。エクアドルのコインは、これに加えて50セント、1ドルがあります。大きさと色で判断するのですが、物価が安いため、コインのほうが出番が多いのです。近所のお店は、レジじゃなくって口頭で値段を言うので、まず正しく聞き取ること、そして正しくお金を払うこと、2つの関門をクリアして、買い物ができます。これを失敗すると、小銭がどんどん増えていくことに・・・。

日本とエクアドルにはたくさん違いがありますが、今のところ特に困ったこともなく、快適です。優しい優しいホストファミリーのおかげですね。今日は、夜ご飯を食べていたら、テレビでなんと「おしん」が放送されていました!!びっくり!!もちろん、おしんはスペイン語を話していました・・・。「おしん」を見ながら、パパとママがいろいろ質問してくれるので、日本のたたみや箸の説明をしました。つたないけれど、なんとか伝わったかな??

2012年7月10日火曜日

ギャビーとのおしゃべり

スペイン語の授業中は、勉強のほかにもいろいろな話をします。先生のギャビーはおしゃべりが好きで、よく脱線しますが、そのおかげでエクアドルのことを色々知ることができます。そのいくつかを紹介します。

①体重計が・・・ない!
休み時間に、隊員みんなで「こんなに甘いものばかり食べているから、絶対に太ってるよね。でも、おうちに体重計がないから量れないよねぇ。」という話をしていました。私も、そろそろ体重が気になり始めているのですが、知るすべがありません!!

ギャビーにきいてみると、「体重計は、普通の家にはないよ。」よっぽど健康に関心がある家でないと、体重計はないんだそうです。「じゃあ、高いの?」ときいてみると、そうでもないそうです。体型は気にしないのかな??でも、クエンカの人たちは、それほど太っていません。ギャビーもスタイルがいい!なのに、「私は、もうちょっとおしりにお肉がほしいの。だけど、食べても太らなくって・・・。」ってなんて贅沢な悩み!!!!

②自己責任?!
隊員のホストママが、市場でイヤリングをとられたのだそうです。市場を歩いていたら、後ろからコロンビア人(話し方でわかったそう)が、肩をひじで思いっきり打って、耳からイヤリングをはずしたんだとか・・・。クエンカは安全な街だと思っていたのに、ショックでした。しかも、市場で?!人がたくさん見てるんじゃないの?!

この話を授業中にすると、いつも素敵なイヤリングをつけているギャビーは、「私は、市場とか人が多いところに行くときは、金や銀のイヤリングはしない。フェイクとか、プラスティックのをするよ。それは、私たちの責任よ。」うーん、そこまでしなきゃいけないのかぁ。市場も、日曜日は人が多く、それだけ危険もあるそう。このママも、すぐ近くにだんなさんと息子さんがいたのに盗られたそうです!気をつけないと!!

③出稼ぎ
エクアドルから、アメリカへ出稼ぎに行く人が多いそうです。事実ギャビーも、2歳のころからお父さんがアメリカへ行っているので、お父さんの顔を覚えていないそうです。だけど、お父さんがアメリカからお金を送ってくれるおかげで、大きい家に住めるのだそうです。とっても話題が豊富で知的なギャビー、その教育も、お父さんのおかげなんだろうな。でも、お父さんと会えないのはやっぱりさびしいだろうなぁ。


クエンカに来て2週間、何でも売っていてなんでも買えるので、「ここは途上国?!ほんとに協力隊は必要なの?!」って思うこともあります。だけど、やっぱり内側には色々問題を抱えているようです。これから任地へ行って、活動を始めたら、もっと色々なことが見えてくるのだと思います。

きょうのお菓子。
3種類のオレオを見つけました!
上がおなじみ、普通のオレオ。
真ん中は、片側はオレオ、反対側は普通のクッキー。クリームも半分ずつ。
下は、クリームもチョコレート。


横からみると、こんな感じ。
私のお気に入りは、真ん中の!ハーフ&ハーフってところでしょうか。

2012年7月8日日曜日

やっぱりサッカー大好き!!

今週末は、わりとのんびり過ごしました。

 土曜日は、午前中に同期隊員6人で、博物館に行きました。なぜ朝からかというと、エクアドルでは博物館は土曜日の午前中まで。日曜日はお休みなんです。これは、レストランやお店も一緒。
中央銀行博物館。地下には、昔のエクアドルのお金が展示されています。

 この博物館は、エクアドル各地の人々の暮らしがよくわかり、興味深かったのですが・・・なんと館内撮影禁止!フロアには、警備員のお兄さんまでいました。残念!一番の見所は、アマゾン地域の首狩り族が作った、本物の人間の干し首でした!ぎゃーーー!!気持ち悪いけど、怖いもの見たさにまじまじと見てしまいました・・・。スペイン語の説明はよくわからなかったけれど、どうやら中をくりぬいて(!)何か液体を入れて作っていたようです。大きさは人形サイズに縮小されています。

 そして・・・横川のみなさま、この写真に見覚えはありませんか??

2年前の運動会「東京スカイツリー音頭」のリボンと同じ!!
 これだけは、横川の皆様に見せたくって、警備員のお兄さんの目を盗んで、こっそり写真を撮ってしまいました!!これが何かお祭りに関係あるのか・・・今のスペイン語力では理解できませんでした・・・。

 博物館の裏は、遺跡と公園になっていました。やっぱりクエンカはきれいな街です。

広ーーーい遺跡!写真にうつっているのは、エクアドル隊最年少22歳の2人です。
 そして日曜日。今週末はクエンカで大きなサッカーの試合があるということで、私のホストファミリーの息子さんたちは、前々からとっても楽しみにしていました。「クエンカ対バルセロナ」の試合です。家族で弟のパウルくんだけがバルセロナファン、あとはみんなクエンカのファン。「バルセロナ」っていうから、てっきりスペインのチームがエクアドルに来ているのかと思っていたら、エクアドルの一番の大都市グアヤキルのチームがバルセロナだということに、試合が終わってから気づきました・・・。
いつも仲良し兄弟も、今日はライバル同士!!
 とにかく、何かのリーグの最終戦がクエンカで行われるということで、土曜日朝発売のチケットを買うために、金曜日の夜から徹夜組がスタジアムの周りを取り囲んでいたそうです。パウルくんは、日曜日朝6時にスタジアムに行ったけれど、チケットを買うことはできなかったそうです・・・。さすが南米、みんなサッカー大好き!!

 試合開始は12時。部屋でごろごろしていたら、お兄さんのテルモくんが、「一緒に見よう!」と誘ってくれたので、彼と友達2人が興奮しているのを見ながら一緒にテレビ観戦しました。クエンカチームが先制点を入れると、みんな大喜び!そして、お昼ご飯をはさんで、後半。相手側のフリーキックというピンチを乗り切り、クエンカが勝ちました!でも、結果バルセロナがチャンピオンだということで、テレビに映ったのは負けたバルセロナばっかり・・・。黄色いシャツのバルセロナファンは、フェンスによじ登って、喜んでいました!!

お昼ごはんを食べながら、家族みんなでテレビ観戦。
みんな熱中しているので、私が写真を撮ったことさえ気づきません!!
赤がクエンカチーム、黄色がバルセロナチームです。

 ところで、エクアドル代表チームはというと・・・これまでのワールドカップ出場回数は2回!2002年の日韓大会と、2006年のドイツ大会のみです。強豪が多い南アメリカは、予選を勝ち抜くのが大変だそう。でも、ホーム戦には強い!なぜなら、エクアドルの中でも高地のキト(標高2800メートル)で45分間走り回るというのは、いくら鍛えているサッカー選手でもつらいもの。さらに、ボールのはずみかたも違うんだそうです。

 2014年大会はどうなるのか・・・エクアドル国民が熱狂して応援する姿が目に浮かびます。アニモ(がんばれ)!!